【SVダブル最終537位‐レート1813】レギュF最強のトリル構築『マホクレセトリパ』【シーズン16‐レギュレーションF】

  • はじめに

はじめまして、マホイップ使いのAceです。

今回はダブルバトルを始めて3ヶ月の私が2回目のレート1800を達成した自作構築の記事となります。

ランクマで使用して普通に強く、マホイップを軸とした構築としてだけでなくトリックルームパーティとしても完成度が高いものになっていますので、レギュレーションF最後となる今シーズンの使用パーティが決まっていない人や、来月からの禁止伝説環境に向けてトリルギミックに興味がある人はをぜひ触ってみてください。

 

  • パーティの強み

このパーティの特筆すべき強みはマホイップの専用技「デコレーション」と特性に起因する以下の2点になります。

1.トリックルーム始動の妨害方法が非常に限られる

2.起動役とサポート役が高い耐久と火力を持ち得る

 

これは他のトリックルーム構築にはない優位点となっており、現環境に多い高種族値スタンに対して非常に強く出ることができます。

使い方に後述しますが現在主流のほとんどの構築に対し対策が可能で、不利をとることはほぼありません。

さらにトリックルーム自体がパーティパワーの強い構築なので、マイナー構築に対しては普通に動くだけでそのまま制圧することができます。

 

  • 個別解説

■マホイップ(ミルキィまっちゃ)

NN:あずき

まっちゃの緑にワンポイントのリボンの紫が和菓子のあんこっぽく見えたのでこの名前にしました。

 

本パーティの主軸にして相棒ポケモン

デコレーションでのクレセリアやトリルエースの強化とじこあんじからのマジカルシャインでサブアタッカーとして活躍しました。

マホイップ自身にある程度圧力があるため放置されることは少なく、デコレーションを嫌って処理された場合は疑似このゆびとまれのような形で体力の多いクレセリアを残したまま後発のトリルエースを迅速に出すことができます。

トリパの弱点である、起動役に火力を求めると始動の安定性が下がる、耐久に特化するとアタッカーが出られないままターンを枯らされるという問題点を解決することができるサポーターとして唯一無二の性能を発揮していました。

 

特性:アロマベール
性格:おだやか
テラスタイプ:ひこう

とくせいはちょうはつ、アンコールを防げるアロマベール。

せいかくはクレセリアのSが最遅でなかったため、行動のラグを小さくしたいと思いA下げにしていましたが、実際はS下げ最遅で問題なかった思います。

テラスタイプはガチグマの隣でデコレーションをするためにひこうタイプ。…でしたが、マホイップの役割上一度も使うことはありませんでした。

 

◆努力値配分

31-x-31-31-31-0

H252 B252 C4

C無補正252振りハバタクカミのマジカルシャイン+A無補正252振りウーラオスのすいりゅうれんだ耐え。

非テラスC特化ランドロスヘドロばくだん耐え。

 

◆持ち物

オボンのみ
すいりゅうれんだ+@を耐えるために実装。
トリル後返しのターンで先制技を耐えたり反動ダメージを大きくできた反面、落ちて欲しい場面で残ってしまったりウッドホーンの回復量を増やしてしまったりしたので一長一短。

ヤバソチャが多かった場合はぼうじんゴーグルに変更するつもりでしたが1回も当たらなかったのでおそらくこれが無難。

 

◆技構成
デコレーション:マホイップの専用技で本構築の軸となっていた技。クレセリアのアシストパワーの威力を一手で底上げし、トリル下では再度上からの火力増強ができます。
じこあんじ:構築のギミックその2。マホイップが放置されている時にはこれで自身も火力アップすることで盤面制圧することができました。
アンコール:あまり使う機会はなかったですが、トリル下で上から技固定できるのはハマれば強かったです。
マジカルシャイン:通りのいい範囲攻撃技。じこあんじとの組み合わせでジェネリックハバタクカミのような活躍を見せる場面も多々ありました。

 

■パオジアン

クレセとマホで選出できない時の先発やトリル終了後のスイーパーなど担当した便利屋。

対ブリジュラス以外でせいなるつるぎが欲しい場面がないと思ったのであく技2個採用型となっています。

 

特性:わざわいのつるぎ
性格:ようき
テラスタイプ:ゴースト

別パーティからの流用個体のためそのままゴーストテラス。

火力が欲しい場面も多かったのでステラでもよかったかもしれないと思っています。

 

◆努力値配分

31-31-31-x-31-31

A252 S252 H4

 

◆持ち物

きあいのタスキ

 

◆技構成
アイススピナー:命中安定+フィールドはがしのためにこちらを選択しました。
かみくだく:対リキキリンやイエカシラを想定して採用。案外読まれることが少なくエスパー相手だけでなくゴーストテラスにも刺さることが割とありました。
ふいうち:パーティ唯一の先制技
まもる:汎用技

 

ハバタクカミ

対リキキリン最終兵器。

当初あまりにもリキキリンが重かったために採用。

パワーが高く基本技の範囲だけで完結しているので普通に使うだけで強かったです。

当初はちょうはつを採用予定でしたがメンタルハーブがちらついたのでふういん型になりました。

フィールドはがしのためにミストフィールドも考えましたがガチグマがやけどできなくなると大惨事なので泣く泣く非採用。

 

特性:こだいかっせい
性格:おくびょう
テラスタイプ:フェアリー

 

◆努力値配分

31-x-31-31-31-31

C252 S252 H4

 

◆持ち物

ブーストエナジー

最速で動かしたかったのでSブーストエナジーを採用。

 

◆技構成
マジカルシャイン:範囲技打点。ふういんで相手のリキキリンが使えなくなり、機能停止に追い込むこともできました。
シャドーボール:一致単体打点。技タイプ分けたかったのでこちらを選択。
トリックルーム:ふういん用及びおいかぜ相手時の展開用
ふういん:リキキリン絶対許さない技

 

クレセリア

選出率100%の大黒柱。

トリックルームの起動役兼サブアタッカー兼回復役。

 

特性:ふゆう
性格:なまいき
テラスタイプ:ほのお

対サーフゴーを意識してほのおテラス。

みずタイプの一貫ができてしまうもののとくせいのじめん無効が普通に相性がよく、マホイップと並んでいる時はフェアリーほのおの技範囲で多くの相手をみることができました。

 

◆努力値配分

31-x-31-31-31-31

H252 B252 D4

とにかく確実に耐えてトリックルームを展開する必要があるので耐久特化。

かなり固くしたおかげで再展開を狙うこともそれなりにできました。

手元にS0個体がいなかったのでS31の個体となっています。

 

◆持ち物

おんみつマント

ねこだまし用アイテム。マホイップのとくせいとあわせてほぼ100%トリックルームを展開できました。

いわなだれなどのひるみ防止や確率での状態異常を考えずに動くことができたのでかなり強かったです。

 

◆技
テラバースト:実質ほのお打点。晴れ状態で使うことも多かったので思っていたよりは信用できる技でした。
アシストパワー:構築のギミック技その3。デコレーション1回で一致200打点、2回でHD振りハバタクカミなら確定1発程度のダメージ。クレセリアエスパー技がそもそも警戒されない上、びっくり火力が飛んでいくため通りが驚くほどよかったです。
みかづきのいのり:便利な回復技。
トリックルーム:とりあえずまずは無心で押せばなんとかなる技。

 

コータス

トリルエースその①。

スイーパーや天候対策としても活躍しました。

 

特性:ひでり
性格:れいせい
テラスタイプ:ほのお

とにかく高い火力が欲しかったのでほのおテラスにしています。

 

◆努力値配分

31-x-31-31-31-22

H252 C252 D4

Sはトリックルーム対策で出てきがちな最遅モロバレル+1となっています。

 

◆持ち物

ルームサービス

対トリルミラーやトリル対策、特にコータス対面で下を取れるようにするために持たせました。

アームハンマーガチグマの下を取れたり即消費アイテムのためガオガエンがうってくるはたきおとすの打点を下げられるという地味な利点もありました。

実際は素早さ調整が必要な場面以上に火力が欲しい場面も多かったのでもくたんなど火力補強アイテムでもよかったかもしれません。

 

◆技構成
ふんか:ご存じ命中安定の高火力範囲打点。
ねっぷう:命中不安定の範囲打点。トリックルームの性質上できるだけ早く盤面処理したいのでこちらを採用しました。
まもる:汎用技。ガチグマと並んでいる時にはまもるじしんが意外と通りました。
だいちのちから:じめん打点としてだけではなく命中安定技として使う場面も多かったです。

 

■ガチグマ(ヒスイのすがた)

トリルエースその②。

技の通りを考えるとアカツキの方が扱いやすいとは思いましたが、物理エースが欲しかったので今回は原種を採用しました。

 

特性:こんじょう
性格:ゆうかん
テラスタイプ:くさ

ゴリランダー対面がとにかくきついと判断してくさテラス。

いどのかめんオーガポンやれんげきウーラオスにも強くなったので使用感はかなり良かったです。

 

◆努力値配分

31-31-31-x-31-0

H252 A252 D4

 

◆持ち物

かえんだま

 

◆技構成
からげんき:高火力単体打点。
じしん:巻き込み範囲打点。グラスフィールド下以外はそこまで不便を感じることはありませんでした。
いわなだれ:ひこう対策と巻き込まない範囲打点。外さなければ強いです。
まもる:汎用技。はたきおとす持ち対面の初手では必須。

 

  • 使い方と基本選出

大前提としてトリックルームを展開するのがこのパーティのコンセプトなので、クレセリアが1ターン目に落ちずにトリックルームを展開することが重要になります。

弱点タイプ(特にあくとゴースト)やほのおで半減できるタイプの相手と対面した時には迷わずクレセリアをテラスタルさせましょう。

トリックやすりかえをされた場合はクレセリアを下げつつクレセリア方向にデコレーションをすることでトリルエースをノータイムで強化できます。

基本的に壁や催眠、コントロールなどの妨害構築は相手の盤面火力が低くなりがちでマホイップとクレセリアを削り切ることがほぼ無理です。デコレーションを重ねてクレセリアを強化してじこあんじの流れでゴリ押しをするだけで突破できることが大半なのであまり気にすることはありません。(ガン積みされた場合はその限りではないのでご注意を)

 

■基本選出

or

1ターン目にトリックルームとデコレーション(対象クレセリア)を使用。

2ターン目に両方残っている場合はタスキやマルスケ潰しのマジカルシャインかデコレーションのかさねがけとアシストパワー。マホイップの体力が高くクレセリアが行動前に落ちそうな場合はじこあんじ(対象クレセリア)を使用。

もしどちらかが落ちた場合は後発のトリルエースを出して制圧。

毒寿司もトリックルームに弱くアシストパワーの通りがいいので基本選出で問題ありません。

 

■対イエカシラ(&天候パ)

or

1ターン目にクレセリアトリックルームをしながらコータスを後投げしてください。

天候パの場合は天候を無効にできますし、イエカシラはこのゆび押さざるを得ないのでトリックルームが通ります。仮に次ターンにトリックルームを返されてコータスが落ちてもパオジアンを再度出して殴ればいいだけとなるので問題ありません。

トルネウーラの場合はクレセリアがすいりゅうれんだをあめいじっぱりこだわりハチマキでも確定耐えするので相手の天候展開後に出しても問題ありません。

 

■対リキキリン入りパーティ(+トリックルームミラー)

or

だいたいが先発でリキキリンを出してくるので、その場合はふういんをしながらパオジアンで攻撃をしてください。

そうでなかった場合は普通に対面のポケモンと戦い、どちらかが落ちたらハバタクカミかクレセリアトリックルームを展開してトリルエースで制圧してください。

対トリルミラーもだいたい同じ要領で相手のトリルをふういんしてからの制圧で問題ありません。

その場合はコータストリックルーム展開になった時に下から相手を殴れるので積極的に使っていきましょう。

 

■対ドレコー

先発に

おそらく唯一苦手な構築です。

パオジアンでドレディアに攻撃しつつコータスで相手のコータスにだいちのちからをうってください。

初手にコータスが眠らされた場合は対戦ありがとうございましたと言ってからにげるを選択し降参しましょう。GG。

 

おわりに

本構築を使っていて、微調整はまだまだ可能なもののパーティとしての形は完璧に近く、レギュレーションFにおけるマホイップの使用法としては最善のものができたと自負しています。

この構築を使用する前の私は20000位台でしたが、そこから1週間足らずで3桁順位まで登ることができたあたりからもそのパワーと使いやすさが伺い知れます。

初心者にも関わらず独自の構築で好きなポケモンを使って結果を残すことができたのはいちトレーナーとして自信に繋がりましたし、とても嬉しいです。

最後に、今回構築を作成するにあたってアドバイスをくださった方々、ダブルバトルの基礎を教えてくれたR氏とS氏、構築記事の参考を提供していただいた方々に感謝の念を述べて締めとさせていただきます。